2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旅とは何か、バスを一台乗り遅れること、見えない未来は美しい

えー、ふと「旅」について書かれた文章を探してみたところ、あるわあるわ、もの書きは、一生に一度は「旅とは何か」についての文章を書かねばならぬ、という決まりでもあるんでしょうか。というわけで、今日は、旅とは何かについて考えます。 多くの人々に出…

なぜ大切なものは見えないか、脳がつくる世界、全部の星に花が咲く

「大切なものは目に見えない」というのはよく聞く言葉ですが、なんだか分かったような分からぬような言葉です。今日は、人間の脳の機能から切り込むことで、どうして大切なものが目に見えないのかについて考えます。 では、「見えないもの」が、しばしば、「…

「人一倍」は何倍か、いちにさんし よんさんにいち、言葉という生命

「いち、にー、さん…」と、10まで数えてください。今度は、「じゅう、きゅう、はち…」と、1までお願いします。今、4と7の読み方が変わりませんでしたか? どうしてですかねえ? 今日は、数字を含んだ慣用表現にまつわる小ネタを中心に、言葉という生命につい…

ギャンブルに「流れ」はあるか、物語を作る生き物、煮つめられた人生

例えば、麻雀をやっていると「ツイてる」とか「ツカない」という感覚に襲われることがあります。「流れ」。はたして、そんなものは存在するのでしょうか。今日は、人間に「流れ」が見えてしまうことの意味について考えます。 賭博(とばく)という、冷静に考…

井の中の蛙は大海を知る、水のめぐる星、どこかに井戸を隠してるから

「井の中の蛙(かわず)、大海を知らず」という有名なことわざがありますね。このカエル君が、私は可哀想でなりません。みんな、分かっちゃいないんです! 今日は、井の中の蛙は、大海を知ることができる、ということを考えます。 英語から輸入され、日本で…

無限の時間を取り出せないか、オメガ・ポイント、確実な「死」を

我々の人生は有限に決まってますが、しかし、ここから無限の時間を取り出すことはできないものでしょうか? 今日は、人間にとって時間とは何か? そして、永遠の生を得るために必要なものについて考えます。 去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの 虚子 子…

なぜのび太は失敗するのか、永遠の夏休み、世界の平和を守るため

ドラえもんと言えば、たいてい最後はのび太が道具の使い方に失敗して終わります。ところが我々は、なぜかその結末に満足しているのです。今日は、どうしてのび太は秘密道具をうまく使わないのかについて考えます。 しかし、「ドラえもん」には見逃してはなら…

靖国神社と囚人のジレンマ、主人と奴隷の戦略、自分の為に生きること

「囚人のジレンマ」というゲームでは、「しっぺ返し戦略」や「パブロフ戦略」など「協調的」な戦略が有利であることはよく知られています。ところが、2004年に行われた大会で優勝したのは、まったく異なる戦略でした。今日は、世界をもうちょいマシにする方…

落としものは何ですか、自分の世界の境界線、心を捨てないで

日本で1年間に落とされるお金は何円? 江戸時代、ある屋敷の屋根の上に突然落ちてきた意外なモノとは? あなたには、忘れていた「落としもの」はありますか? 今日は、「落としもの」のあれこれについて考えます。 信雄はおとなたちの膝元をかきわけ、必死で…

どこに行けば人間の死体に出会えるか、詐欺みたいな話、今を

現代日本で人間の死体に出会うためにはどうすればいいか? これはけっこうな難問です。でも、なんで我々はそんなに「死」を見るのがいやなんでしょうか? 今日は、「予定された未来」ではない、本当の「今」を生きることについて考えます。 ただし、自分がど…

行百里者半於九十、パレートの法則なんか糞くらえ、天才の行く道

芥川龍之介は、天才の一歩を理解するためには、「百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ」と書きました。いったいこれはどういうことか? 今日は、意外な有名法則も飛び出しつつ、それを蹴散らす天才の行く道について考えます。 天才とは僅…

テレビ離れは本当か、ネットとテレビは仲がいい、同じ時の中にいる

当たり前のように語られる「テレビ離れ」。しかし、私はその数字上の根拠を見たことがありません。というわけで、テレビ離れについてのデータを集めてみると、なんとも意外な結論が……。今日は、テレビが私たちにくれるものについて考えます。 僕の家にはテレ…

☆んなこといいな、なぜ「その世」がないか、とってもだいすき♪

「ドラえもんのうた」の出だしは「☆んなこといいな できたらいいな♪」ですが、☆に入る文字はなんでしょう? この問題の正解率は、意外と低いのですが、それはなぜでしょうか? 今日は、日本語の指示代名詞たちの生み出す多彩な意味の世界について考えます。 …

うがいは処女のオシッコで、臥薪飲尿、人生は舞台 人はみな役者

オシッコを石鹸(せっけん)として、あるいは、うがい液として使う。そんな想像を絶する行為が、古代ヨーロッパでは行われていました。衛生感覚のような生理的感覚でさえ、社会的慣習によって左右されるということは、我々にどんな可能性をもたらすのか。今…

時間管理はなぜ失敗するか、時刻は人の上にあり、上善は水の如し

「時間管理」「タイムマネジメント」の技術というのはたくさんありますが、私の経験ではほとんどが失敗します。いったい、どうすりゃいいんでしょうか。今日は、自分の心の傾きに気づき、水のように流れることが最善なのでは? ということについて考えます。…